道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

温故知新

古きを知り、新しきを得る

 

 私は以前、世間で言われるところの小企業に属してました。年齢的には若かりし頃です。今でも心は若いと思ってますが。そんなことは、放って置き。

 

 若い時って、吸収力が半端ないのですよ。まだ、経験が少なかったから。これは、人生の中でも、すごい時期だったなと、今は思います。経験が増えていくと、凝り固まった部分も出てきますから。これから、首を垂れる生き方になりたく思っていますが。

 

 余談はさて置き、今の社会は一流の大学に入り、大手企業等、一流の勤め先に入ることが良きとされているかと、感じています。間違いではないと思うのですが、一方視点を変えると、小さい企業にもメリットはあると思います。どちらも経験した私の経験談ですが。

 

 大手企業に入社すると、経済的には安定しますよね。だって給料が良いのですもの。個人的な所感ですが、小企業の管理職より、大手企業の新入社員の方が給料良いと思います。近年の新入社員の方の重視する目的は、老後の安泰なんて話も聞きます。2千万円ないと老後が大変、なんて報道もありましたからね、分かる気がしなくもないのですが。だから、お金重視の社会に変わって行っているのかと、そう思います。

 

 

 さて、私が小企業に帰属していた時に、メリットと感じたことを綴ります。一番は定年退職後だったり、人生の先輩になる人が同じ部署に居てくれたことです。当然のことながら、こちらは新入社員、ないしそれよりも若い社員です。諸先輩方は、契約社員、ないしアルバイト勤務という雇用形態です。小企業での勤務をご経験の方は、ご理解頂けると思いますが、これが現実だったのです。企業を存続させる為に。

 

 

 けれどね、人と人の付き合いって、お金だけじゃないのですよ。その人たちは、自分よりこいつ(私)の方が金を稼いでいるのは分かっている。その上で、今までの社会人経験から学んできたことを、教えてくれる。これ、大企業でもあるけれど、同じ土俵だと手の内は、なかなか明かしたくない。じゃあ、小企業の社会人の諸先輩方は、なぜ教えようとするのか。一つは、自分の為、少しでも報酬を増やしたいが為ってのはあるのだけれど。もう一つは、こんな辛い思いをしている若者を救いたいが為ってのもあったと思う。教えるとか、すごいエネルギーがいるのじゃないかと。けれどね、まるで子供を育ててくれるような姿勢、だってその時間給料発生しないのだもの。心苦しいよ、こちらは。

 

 

 お陰様で、今はその時の経験を活かし、ある程度大きな企業で戦えてる。そんな人達の顔は、今でも忘れられない訳で。たまに思い出すと、連絡する。たまに思い出すと、その時の記憶を鮮明に思い出す。私にとっては、べたな言い回しだけれども、人生の宝物だと思っていて。もう、自分もあの頃から年取ってしまったし、あの人達も年取っているのだろうし、今後会えるか会えないかも分からないけれど、ずっと幸せでいてもらいたい。ひとりひとりの顔を忘れられない。

 

 

 私は今後も、温故知新の精神は忘れないと思います。あの頃の方々から学び、これからも叡智として活かしていきたいと思います。

 

 

 何が言いたいのか。人生で生き方について教えてくれる諸先輩には、感謝の思いを抱いた方が、自分が幸せになれる。そんな生き方も良いのではないでしょうか。いや、私はそう生きていたい。

 

 

 恥ずかしながら、記事を書きながら涙を零してしまいました。年ですね。

 

 

 お読み頂き、ありがとうございます。