年度変わりの日に、懐古的な記事を書く
世間的には、年度始まりの方も多い本日です。新しい方針や方向性で、また新入社員や、新入学生の方々は、希望や不安で心も揺らめきやすい時期ではないでしょうか。
そんな新しい一日に、昔を懐かしむ記事を書くのも、どうかと思いますが。
私の暮らす地域では、選挙直前とのこともあり、主要駅での街頭演説も盛んになってきました。住居が比較的駅の近くにある為、選挙カーのアナウンスが引っ切り無しに聞こえて来ます。それと並行して救急車のサイレン。嫌でも耳に飛び込む音や声って、なんとなく頭に残ります。選挙カーのアナウンスも、軍艦マーチでBGMつければ良いのに、などと阿呆なことを考えていました。あの頃は、よく耳にしたと思いつつ。
時は2000年初頭。あたくしはホットコーヒーを啜りながら、開店前のパチンコホールに並んでおりました。タバコに火をつけ、タバコなんぞ吸ったところで、暖を取ることなどできやしないのに、若さですね、温かくなるなんぞ思っていた次第で。私の前後には20人位並んでおり、朝から並んでいる中でも、情報交換している常連さんやら、何かしらメモを見ている方やら、寒さに負けず臨戦態勢のようで。
９時になり、ホールの入口が解放されると、皆我よ我よと、入口に注ぎ込まれていくのでございます。新しい台に交換される日が、新台入れ替え日といい、当たりやすい、釘が良好だから回りやすい、なんて迷信があったり。入口近くは当たりやすい教、新台は初日は負ける教、色々な宗派があって、ごちゃとちゃとした世界なわけで、それぞれ目星をつけながら、ホール内を巡って、ライター等で台を確保して、開店後５分もすると球が弾かれる音のみが、聞こえてくる、間ってものがございました。
５分は店員さんにより、マイクパフォーマンス。「いらっしゃいませ、いらっしゃいませ～、本日もお忙しい中、当店へお越しいただき、ま～ことに～、ありがとうございま～す。さて本日、新台入替初日、○○が～・・・」なんて。パフォーマンス後、満を持して、流れてくる軍艦マーチ。そのころには、球を弾く音は、全体的に響いていて、流れてくる音楽に、意気揚々と。
今になくて当時あったもの。大当たりすると店員さんが「〇〇〇番台、フィーバースタート、お～めでとうございます！」なんて言われると、周りから注目されるようで、ドーパミンが出てきて。本当は、業務連絡だったのだなと、今は思い出しながら。当時はドル箱なる箱に、当たった球を入れて、床に積み上げていく方法だったので、店員さんが空のドル箱持って、ドル箱を下に下げたり、そんな業務方式もあり。また、ラッキーナンバー制なんてのもあって、確変図柄など、決められた図柄以外の大当たりは、１回毎に球は交換せねばならない、そんなルールもございまして。
おっと、道がそれてしまったので、戻りやしょう。まあ、BGMも含め、恐らく色々業界的な規制が変わったんでないかと思いも、当時は勝も負けるも、人情味のある空間だったな、なんて。あの瞬間は、あの瞬間で味わえていたのではないかしら、などと、などと。
洗濯物を干すために、窓を開けました。再び、「○○町の皆様、○○党の○○です。ご声援ありがとうございます。・・・」何故、選挙の選挙カーでの演説って、昔から変わらないのかな、素人だから気づかないだけなのかな、なんてぼんやり考え。暖かな春の日、桜もそろそろ終演の季節。皆様にとって、良い一年度のスタートになりますよう。
お読み頂き、ありがとうございます。
