道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

たばこの懐古と個人的所感

「たばこ税」増税の所感

 

 私がたばこ税の増税を知ったのは、期せずして禁煙を始めた後でした。禁煙についてブログを書いていた時に、コメントを頂き初めて知りました。まだ8日目ですが、禁煙を実行していると、喫煙していた時のように「今度はいくら値上がりするのか?」「いつから実施なのか?カートンで買わないとかな、、、」とセンサーが機能しませんでした。なので、ついつい関心なくいました。が、たばこ税の増税分(他にも法人税やら復興特別所得税やら検討されてるようですが、、)を防衛費に充てる考えだということに、驚きを感じました。

 

 たばこを吸わない方、もしくは吸われている年数の少な目な方は実感がされにくいと思いますが、たばこは私が買い始めた時はまだ、一箱20本入りで200円前後だったと思います。今日600円近くしていますが。約3倍です。

 

 子供の頃、駅のホームに灰皿があったり、公園のベンチ横には棒に丸いものが刺さってる水色の灰皿(記憶ですが、、)があったり、テレビでは会社の事務所に灰皿があって灰皿登板やお茶登板等といった謎の業務があったようです(子供の頃なのでリアルで見たことはないのですが)。たばこが一つの文化だったと思います。不良少年やパンクロックの象徴みたいな印象もあると思いますが、清濁併せ吞んだ上で文化だったと思います。

 

 健康増進法の改正により受動喫煙防止対策が強まったこと、喫煙場所が少なくなり喫煙者のマナーが求められるようになったことは、時代の流れだと思います。路上喫煙をよく見かけ、ポイ捨てする、車の窓から吸殻を捨てる、子供が近くにいても喫煙する、そんな過去から少しずつマナーが改正されて今にいたったと思います。物の値段も上がり、消費税もあがり、たばこ税もあがる。これも時代の流れだと思います。

 

 ただ、腑に落ちないことは、なぜ防衛費に充てられるのかということです。個人の意見ですが、防衛費よりも今必要な税金の使い道は、他にたくさんあるのではないでしょうか。色々な考え方や意見があり、政治が在るのは承知しているつもりです。防衛費を増加させることにも意味があるのではないかと思います。が、武力を強化し国際社会の中で武力で牽制することが、日本にとって必要なことなのかと疑問です。

 

 日本は世界で唯一原子爆弾を被爆した国だという記憶は、忘れ去られたのでしょうか。もっと救うことのできる命や生活があるのでは、と思います。過去の偉人の考えや心や行動は、もっと尊かったように思うのですが。

 

 なによりも、依存性の高いたばこにかかる、たばこ税を資源に検討するのは、いかがなものかと思います。大麻よりも依存性が高いたばこは、20歳以上であれば法律上の喫煙することの規制はありません。たばこ箱に注意書きと自己責任であることを記されているだけです。違法ではない、且つ年間約2兆円の税金が横ばいに推移しているので、都合は良いのかもしれませんが、喫煙者の足元を見てるようなやり方はどうと、、、。

 

 古谷三敏氏が小学館から44年前に「寄席芸人伝」という漫画を出されてます。その中で記憶に残る一説があります。(何巻の何話かまでは覚えてませんが)

「人の値打ちとタバコの味は、煙にならなきゃ判らない」

 

 タバコの味と同じように、人も火葬され煙になってその人の良さがわかるといった話でした。

 未来の日本でも煙はタバコだけにしてもらいたい。広島や長崎のような煙は御免蒙りたい。そう願います。

 長々と所感にお付き合い頂き、ありがとうございます。