道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

「言葉の棚卸し」 第48回目

今まで良い影響を受けた言葉を棚卸ししてみる 48

 

「八聴二話」

                            元上司T課長からの言葉

 

 営業の極意。どんなに本件と関係のない話でもお客様が話して頂いていることは、聴ききる。伝えなければいけないことだけ、伝える。話を聴く展開をしっかり押さえながら、その方が何を伝えたいのかをじっくり聴くことに重きを置く。

 

 嗚呼。大事にしていたことなので、正直書くことに心の抵抗が生まれたことは曲がりもない事実です。しかし今の立場の私から考えたら、過去の言葉の棚卸し。少しでも何か届けられればよいかな、と。

 

 当時研修で頂いた資料は会社のパソコンに記録していたので、今となっては記憶です。悪しからず。

 

 お客様に限らず、人との信頼関係を構築するのには聴くという行為が大切。その人の言いたいことに耳を傾けて、しっかり聴ききる。営業職って話し上手、言葉上手でないといけないという概念は間違った解釈。まず、相手の話を聴く。提案はその先にあるもの。

 

 お会いしたら、まず元気に大声で笑顔で挨拶。笑われてもいい。笑ってくれるのであれば有難いこと。新入社員が営業で成果をだすことがあるのも、元気があるから。

 

 そして大切なことは、相手の立場で相手の気持ちになってまずは聴くこと。相手が望んでない話をこちらからするのは愚。相手を知ろうとする気持ち、それが八聴。

 

 信頼ができたからこそ、話を聞いてもらえる。信頼できない人間の話なんぞ上の空。適当に早く終わらせる術を考えるのが一般的。自分のことを理解しようという姿勢があるからこそ、この人になら任せられると思うもの。だから端的に提案する。それが二話。大事な時間を頂いているという感謝の気持ちは忘れてはならない。

 

 信頼関係は営業担当にとっての財産だと私は思います。実績という側面で見たらリピート率や紹介率に現れます。ただそれ以上に仕事をしていく上で、お客様からの信頼を感じられるという喜び、人生の先輩方からたくさんの学びや気づきを得られる喜び、営業冥利に尽きると思います。

 

 仕事もそうですが、人生は様々な側面から視て考えて行動すると、思いもよらなかった経験に繋がることもあります。笑顔と元気があれば、更に思いもよらぬことも。どうか、喜びの経験をされる一日が多くの方にありますよう。

 

 

 お読み頂き、ありがとうございます。