道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

「言葉の棚卸し」 第9回目

今まで良い影響を受けた言葉を棚卸ししてみる 9

 

「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」

                   精神科医 エリック・バーン博士の言葉

 

 交流分析で有名なエリック・バーン博士の言葉。他人を変えることはできないし、過ぎ去った過去の出来事も変えられない。しかし、今生きる自分が過去への解釈を変えることはできるし、自分の感情と思考と行動を変えて行くことで未来は変えることができる。

 

 過去の出来事は起きたこと。そう受け止めることが難しい場面も多くあります。生きている以上在ることです。人間には感情があるから容易ではないこともあります。マイナスに捉えたことは、どうしても引きずってしまうことが人の性。

 

 けれども、起こった出来事は変えられないし、相手の考えや感情を変えることができたとしてもそれは一時のこと。自分は自分である以上、相手も相手。変えることができるのは、過去への自分の解釈の仕方と自分自身の感情や思考や行動だけ。

 

 ネガティブなことがあった時引きずって、手放せなくてしょうがないのならば、ネガティブなことから学んだことを見出すことで前に進める時もあります。あの出来事は、自分にとって未来に進む糧だったのだと捉えることもできます。解釈するということは人間に与えられた素敵な力だと思います。

 

 くよくよした時は、自分と自分の未来を変える出来事の側面に焦点をあて、過去と他人を色々な角度から眺めてみることで救われることもあるはずです。

 

 

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