私だから、私で良い。あなただから、あなたで良い
私の好きな心理学者のカレン・ホーナイの言葉にこんな言葉があります。
『自分を愛せる分しか、他人を愛せない』
他人とは、ぜんぜん見知らぬ人ではなく、家族、友人、同僚、パートナーを含めて自分以外の人のことを言います。どんなに親しい間柄でも、自分以外は他人です。他人のことを全て知っているということはありません。どれだけ親しくしても、自分以外の人のことを完全にわかることは難しいです。自分をわかることですら、完全にできないのですから。
私に大事な人がいるとして、私の都合の良いようにその人を見ている。私はあなたを愛していると思っていても、あなたのことを曖昧にしか捉えられない。私も私を好きなように捉えていて、あなたもあなたを好きなように捉える。
少しずつでも、自分を愛せるようになれれば、きっとあなたを愛せるはず。それは、自分を裁かないから、あなたを裁くこともない、そんな考えから。受容。自分を受け止めることができるならば、相手も受け止められる。幸せの連鎖は、そんなところにあると思う。
今日も大変な一日を迎えたとしても、そんな自分が命を尽くした証。どんな時でも、自分の最大の味方は自分。だから、自分を大事にして欲しい。そのことが、自分に関わってくれている全ての人への感謝に変わるから。
今日の私はどうだっただろう。今日のあなたはどんな一日を過ごしたのだろう。
答えははっきりと見えない一日でも、それはそれで良い一日。そんな夜でも、自分を労わり、あなたのことを思う。
「今宵の月は綺麗ですね」
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