道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

経験を晒します

辛い時を抜けたい時、一歩でも

 

 この一年、辛い時を抜けたいと思っていた時が多々ありました。記録として残したいと思います。辛い時を抜けたいというか、もう逃げ出したいという表現が、当時の気持ちとしては本当でした。もし、この記事をご覧頂いて、少しでも気持ちが楽になって頂ければ幸いです。ネガティブな表現が出ざるを得ないので、気が向かない方は、これでページを消して下さい。

 

 

 

 もがき苦しんでいた時。唐突に仕事も休職になり、家族も居なくなり、素直になれず実の家族にも助けを求められず、職場の上司に助けを求めることも迷惑をかけると感じていた時。家族の居なくなった、家族の物がなくなった家は、重力が数倍重い空間。玄関を開けた瞬間から、体が沈み歩くのも困難に。「気がおかしくなりそう」と思えるうちは正気だと、そう思っていた時期。何もかもが、上手くいかない毎日。唯一出来たのは、スマホでYouTubeを眺めていること位。救いのネタをさがして、チャンネルジプシー。

 

 そんな時、出会ったのが心理カウンセラー衛藤先生のYouTube。私が所感で書いている、日本メンタルヘルス協会の講師のYouTube。最初の一歩は、タイトルは忘れてしまったものの、その時の心境にグサッとくる回。それまで、YouTubeのコメントに記入したことなどない自分が、コメントを書く。ただ、それだけのこと。返信なんぞ、期待なく。ところが、返信が来た。「私は最近、後悔先に立たずという経験をしました」というコメントに対し、「大変でしたね、大丈夫。後悔は未来に立つものですよ」と。

 

 そこが、最初の第一歩でした。

 

 

 その後は、駄目で元々、一歩踏み出して心理学を学んでみようと思いました。自分の現状を自分でケアしよう、そう思い体験講座と基礎講座を申し込みました。当時の私としては現状が変われればよいし、駄目でも諦めがつく、そんな考えでした。

 

 

 

 その後、引越て一人暮らしを始めました。心理学を学び、自分を癒す論理や認知行動療法を学んでも、孤独の状態は変わりません。

 

 次の一歩。実の家族に素直に助けを乞う。過去の自分の思考を深堀し、何故素直に話せなかったか考え、その時の感情、劣等感を本音で話すように行動を起こす。簡単なようで、苦労した時期。今、何十年の時を超えて、本音を話せるようになる。思いやることができるようになる。人生の宿題が一つ完結した。そんな気持ち。

 

 

 

 しかし、なんだかんだで平日は孤独で、復職するまで社会との繋がりがない、第三の苦行がやってきました。復職がいつになるかわからない、終わりの見えないトンネルにいる不安感は、怒涛の如く毎晩襲って来ました。本当の意味で自律した自分を作る為には、ここで次の一歩が必要と思いました。そうでなければ、この辛い状況からまだ抜けられない、そんな気持ちでした。

 

 次の一歩。近所で会話をできる人を作る。当時これしか考えられなかった自分。何ができる、何ができる。あまりにも会話ができなく、夢の中の会話を現実の会話と間違える始末。そこで出た案は、挨拶しやすい状況の人に笑顔で挨拶すること。当時、近所のコンビニの店員さんや、図書館の案内の方。とにかく不自然なく挨拶できる人に、笑顔で挨拶する。

 

 

 

 そして、現在に至る。少しずつでも、人との繋がりが持ててきました。近所のお付き合い、今まで疎遠だった友人との再会、まったく予想外の旧居住所のコミュニティ、そして心理学での横の繋がり。そして、ブログでの文字の繋がり。まだ、復職はできていませんし、生産的な活動はできていませんが、人との繋がりがあることだけでも救いになりました。

 

 

 

 この一年の学びは、何か一歩動いてみると、何かしらの変化があること。だめだったら仕方なし、けれども今よりは変化する。ブログも始めてから、ここまで継続できるとは思ってませんでした。いつ抜けるかわからないトンネル、出口は今も見えてませんが、一歩でも歩けたら景色が変わるかもしれない、そう思います。

 

 

 

 十人十色、人それぞれ様々な背景やストーリーがあると思います。これは、私の一つのストーリーです。こんな人間もいるのだ、程度でけっこうです。こんな事例もあると思っていただければ。ほんの少しでも、お役に立てれば幸いと。そう思います。

 

 

 お読み頂き、ありがとうございます。