道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

「言葉の棚卸し」 第25回目

今まで良い影響を受けた言葉を棚卸ししてみる 25

 

「ピンチはチャンス」

                     元陸軍軍人・実業家 大橋武夫氏の言葉

 

 追い詰められた苦しい状況は、新しいことを始める絶好の機会。

 

 

 社会に出てからよく聞かされた言葉です。耳にされた方も多いのではないでしょうか。ビジネスの場面に限らず、スポーツなどでも使われている言葉です。

 

 私はこの言葉の意味を誤認していました。ピンチの時は歯を食いしばって頑張れば、成功を収められる。返報性。見返りがあるから、がんばれという鼓舞の意味かと思っていました。主に励まされる場面で聞かされたからかもしれません。この捉え方には落とし穴があります。成功しなかった時にはチャンスと思えないこと、成功という条件がある前提で考えてしまうと落ち込みに繋がることもあると思います。

 

 今の私の解釈です。

 

 ピンチ、追い詰められている。ここ失敗したらどうしよ、なんて。頭は真っ白になって、冷や汗でるし手も震えてる。絶望行進曲が頭の中をぐるぐる。それがピンチってものでしょう。そんな側面もあるよねって。けれど、失敗できるチャンスって考えたら、成功できなくても良いのでないかなって。責任を放棄しろって意味ではなく。失敗できるチャンスは成長できるタイミングってことで。

 

 目の前のことに集中して行動して望んでいた結果にならなくても、そこから学べることはある。その学びは経験した人だけが得られること。ピンチの時ほどがむしゃらに立ち向かう。「新しいことを始める機会」とは逃避ではないと思う。新しい発見に出会える機会。苦境の後には得られるものは、その人だけの人生の宝物。

 

 波風の立たない凪のような人生はないと思います。大なり小なり波は寄せてきます。波が宝物を運んできてくれる、そう解釈したら大荒れの巨大な波が来た時は素敵な宝物を運んできてくれるチャンスとも捉えられます。

 

 今苦しいタイミングだとしたら、宝物を掴むタイミング近づいてきている。経験は人生における宝物。ピンチの時こそ視点を変えて考えることを学ばせてもらった言葉です。

 

 

 お読み頂き、ありがとうございます。