道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

「言葉の棚卸し」 第26回目

今まで良い影響を受けた言葉を棚卸ししてみる 26

 

「樹木は五感で覚えろ」

                    庭木サービス業時代の上司 O先輩の言葉

 

 僕たちは庭木を健康にするサービスを仕事とするのだから、庭木の樹種を知らないといけない。樹木を覚えるには、まず自分の五感をフルに使って試してみることが大切だよ、と。

 

 さて、前段のお話です。私がこの言葉をあえて持ってきたことは、本題でお話します。そこには、今現在においての気づきがあったからです。

 

 私は20代の頃、庭木のメンテナンスサービスのお仕事に携わっていました。大学時代に農林や植物学を学んでいたわけではありません。牧野先生の植物図鑑に出会ったのもこの頃のお話。樹木医を目指していた時もありました。

 

 さて、庭木の管理どころか樹木の知識もないまま仕事に就いた時のお話です。先輩で責任者である上司に、色々な現場体験をさせてもらいました。樹木って言われても、春の桜や、秋の紅葉、柿の実が収穫されるタイミングしか知らなかった私。現場にでた季節は冬。花や実もなければ、落葉樹などは葉もつけてない状況。わからないことだらけ、プラスわかりにくい環境。そんな時の言葉が「樹木は五感で覚えろ」でした。

 

 今は少なくなりましたが生垣で使われることの多かったカイズカイブキは葉の細かさを視覚で。夏から花を長期咲かすサルスベリは幹の触感。柑橘系の樹木は葉をちぎって嗅ぐと実の臭いがする。シンボルツリーで使われることも多いシマトネリコは風が通った時の葉の音。味覚はあまりありませんでしたが、ブルーベリーを口にいれた記憶はあります。チェリーセージはサクランボの味がするのかなと思って、葉を噛んでみたけど苦かったなんて記憶も。

 

 人間はものごとを覚える時には、五感を使えるだけ使った方が有効と学びました。

 

 

 さて、本題です。この考え方はメンタルケアでも、多様的に通用すると今は思っています。理由は脳がそのように機能してくれると感じているからです。

 

 メンタルケアの私の過程ですが。例えば講座を受講し内容を聞いて、メモを取って文字に起こす書く作業をし、メモを見て視覚的に捉える。講座を受講するだけで三つの感覚を使用しています。日常的なケアの場面では、アロマでも香水でも好きな香りを身の回りに置き、好きなものを食べることで回復を図れることもできます。

 

 脳に贈られる信号が多い程、有効なのかと今は思っています。刺激が多い程、勝手に考えをし始めて良い方向に行くこともあるのかな、と。恐らく、メンタルケアのみでなく、仕事や学びなど様々な場で活用できるのでないかな、そう今は思っています。

 

 毎日を実のあるものにするための、五感活用なんて考え方もよいのではないかな、そう思わされた言葉です。

 

 

 お読み頂き、ありがとうございます。