今まで良い影響を受けた言葉を棚卸ししてみる 17
「活殺自在」
仏教用語
活かすも殺すも自分次第。
少林寺拳法を学んでいた時の言葉。尊敬する先輩の黒帯に刻まれていた四文字。
自分や人を活かすも殺すも自分の意思にある。道から外れずに歩んで行くことを教えてもらった言葉です。当時の先輩は強かった。自分より細身で筋肉があるというわけではなかったのですが、拳や蹴りがとても重かった印象があります。けれども道場から部室に戻るとにこやかで優しい先輩でした。
今だから思い出せること。
武道は力を備えるもの。だからこそ、人の為に役立てるもの。強さは弱さを守るためのもので、攻撃するたものではない。そして、誰かを育てていくもの。自分も然り、他者も然り。得た経験や技は誰かの為に活かすもの。己の心次第。人を活かすことを芯に、人を傷つけない強さをもつこと。
あれから20年以上の月日が経ちました。先輩がどんな人生を歩まれているかはわかりませんが、きっと人を活かしているだろうと思っています。
活殺自在。せっかく生まれてきたのだから人を活かす、そんな生き方をしたいと思う、そんな言葉です。少しでも晴れやかな日に。
お読み頂き、ありがとうございます。