道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

今を味わい尽くす

日本メンタルヘルス協会 講座受講で学んだこと

 私は、日本メンタルヘルス協会で心理学を学んでいます。講座の中で、講師が言われたことで、影響を受けたことを、少しずつですが、記述していきたいと思います。

 「今を味わい尽くす」という話がありました。今この時、この瞬間を味わい尽くす。世界で一番長い来な職業は?と質問がありました。答えはお坊さんだそうです。写経をしながら、掃除をしながら物事に雑念なく集中し、ご飯を食べる時は口にした物の味がなくなるまで咀嚼してから喉を通す。

 スマートフォンを見ながら移動したり、食事をしたり、常に脳に負担をかけ易い現代の生き方と比べ、その瞬間、瞬間を味わうことに集中して生きることができている。そう、学びました。

 

講座を受けての所感

 普段の生活にあてはめてみても、生きることに集中する瞬間は意識していないと、私は感じました。朝起きても歯を磨きながらスマホのニュースを見たり、電車内では景色も見ることなくスマホをいじったり、眠る時や入浴中でもスマホを見たり、スマホが生活の中心になっている気がします。

 

 私も昨年末に経験しましたが、スマホがない時は、非常に不安に陥りました。スマホに依存している生活なのかなと思いました。学生時代はスマホはなく、ポケベルとかが出始めた時代でした。その時は不便を感じていませんでしたが、今の便利さは一度味わうと失った時には不便に感じるものと思います。

 

 先日、母のスマホの調子が悪いとのことで、父が修理の申し込みに店頭に行った時の話です。スマホ自体は故障しているわけではなく、設定時についてきたアプリや、間違えてクリックして登録したアプリの容量が多くなりすぎて、処理能力が遅くなっていたとのことでした。

 

 講師からも話でありましたが、私たちの普段の生活も、何かをしながら別のことを考え、また別のことを考え、パソコンに例えるならば、いろんなタスクを開きっぱなしで生活しているとのことでした。処理能力も遅くなれば、オーバーフローすると壊れてしまうこともあります。仕事中ですら、一つのことをしながら他の仕事を考えてしまう始末です。

 

 今を味わい尽くすには、その瞬間に意識を集中することと思いました。今朝吉野家で朝食をとりました。

 温かいごはんも稲作され脱穀され、器に入れられるまでのストーリー。味噌汁にも味噌が発酵されお椀に入るまでのストーリー。焼き魚にも、海から運ばれ、皿に乗るまでのストーリー。お水にも、雲から大地に渡ってコップに注がれるまでのストーリー。

 様々な物語を持って目の前に出てきてます。私の口の中に入る物を頂くということに、感謝の意を表すならば、咀嚼して味わい尽くして私の体内に取り込むことかと感じました。

 

 毎日の生活の中でも、意識し集中できれば、穏やかな気持ちで過ごすこともできるのではないか、そう思いました。

 

 お読み頂き、ありがとうございます。