道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

依存から脱出!自分流本能脳ケアのポートフォリオ

 依存から脱出

 あの頃、私はストレスの発散方法が極端に偏っていました。人との繋がり、特に妻と一緒にいること、飲酒。大きく分けると二つです。その他の時間は仕事をし、結果を出せない自分を責めていました。共働きでお互いが忙しくなり、お酒でのみのストレス解消の日々。見るに見かね、私の最愛の妻は去っていきました。そして休職。一人になり悲しみや後悔を癒す方法は飲酒しか、当時の私には持ち駒がなかったのです。睡眠障害の恐怖、プロのカウンセラーさんによるカウンセリング。二つの出来事が私を救ってくれました。依存なく生きていられるようになった考え方の変化を書いていきます。

 

 人間の脳は大きく分類すると理性の脳(以下、理性)、本能の脳(以下、本能)、生命維持の脳があるといわれてます。依存しないためには、本能のケアが大事だと、私は学びました。

 理性は社会生活をする会社や学校などの時に、自分の役割をまっとうする為に、嫌だなと思っても口にしなかったり、仕事量が増えても嫌な顔をしなかったり、宿題が増えて不満に思ったりしている。そんな自分の感情を抑え込む働きもあります。集団に属していることを守ろうとしているからです。

 一方本能は、欲望に忠実です。理性が抑え込まなければ、自分の欲求のままに動きだします。お腹が減ったら授業中、仕事中でもご飯を食べたり、欲しいものがあればお金も払わず持って行ったり。などなどなど。言葉は選びましたが、要は本能だけで動くと、法の下に裁かれるということです。

 そして、本能と理性がぶつかる時に、ストレスが生まれます。ストレスを緩和させる為には、本能の脳も適度に癒すことが必要で、癒す方法が一つだけだったり少ないと依存症になるといわれます。

 

「本能の脳を癒す手段を増やせばよいのでは」

 

 辿り着いた答えはシンプルでした。「本能ケアのポートフォリオを作る」

 

 本能の脳をケアする方法をできるだけ多く、分散させたり入れ替えたりすればよいのです。楽しいと感じることの持ち駒を多くして、その日の気分で使い分ける。ポートフォリオという言葉があります。株式投資など有価証券の内訳を表す円グラフのことです。保有資産は外国株40%、国内株30%、国債20%、仮想通貨10%みたいな。一つの対象に投資を集中すると、投資対象の価値が下がると損しかしません。投資対象を分散させておけば、そのうちの一つ投資対象の価値が下がっても、他でカバーできれば損にはなりにくい。損するリスクも分散できる。本能ケアもリスクを分散させれば、依存しにくくなるよねって思いました。

 

 結果として、人や飲酒への依存もなくなり、飲酒に関しては私の本能脳ケアのポートフォリオからもなくなりました。現在も無理なくお酒を断ってます。

 さらに副産物として、お酒を断つと体重や脂肪も減っていきます。個人差もあると思いますが、私の場合摂食障害だった頃の影響もあるかもしれませんが。馴染みの美容師さんから、また痩せましたねって言われることがありました。正直、嬉しいという感情が溢れまくりました。

 

 今後の自分へ。また何かに依存しそうになったら、この記事を読んで下さい。飲酒以外にも世界には依存性の高いものが色々あるから。けれども、それ以上にまだ出会っていない、自分が楽しいと感じることのできる本能脳ケア方法もあるはずだから。最後に今日手書きした、自分の本能ケアのポートフォリオを貼っておくので、思い出して下さい。