道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

自分を好きになる

 自分を好きになる

 私は自分を好きになることが下手くそでした。自分よりも相手に尽くすと言ったら聞こえはいいですが、自分に優しくすることは放っておいて生きてきました。人への依存が強かった為、引越後一人になった時孤独を感じました。もう若くはないので友人達も、仕事や家庭でしょっちゅう会えるわけでもありません。心理学を学び、自分には自分が一番のパートナーと知りました。大事なことは自分自身で自分を好きになり、労わって、認めて、褒めること。

 

 誰もが経験していることだと思いますが、生きていると失敗はつきもの。失敗し続けた過去の経験があるから、今の自分がいると思います。私は子供の頃自転車に乗ることが下手でした。補助輪が取れてから、何度も転んだり、擦りむいたり。泣いたり、親に慰められたり。ですが、友達と一緒に自転車で出かけたいって気持ちで、自転車を運転できるようになりました。親も褒めてくれました。この頃は人に褒められることが成長の糧だったと思います。

 

 

 では、大人になり社会にでてからはどうでしょう。失敗すると叱られたり、叱られなくても自分を責めたり。できていない、不足してることだけ悩んだり。満足できない自分を嫌いになったり。一歩前進したとしても、子供の頃とは違い親は褒めてくれません。というより親に褒めてもらおうとは思いません。会社の中では、がんばっている人を見てくれている誰かがいます。自分では気づかない場合もあり、がんばっているのになあ、って負の連鎖を私は作りがちでした。がんばっている自分を一番知っている人、それが自分自身だとわかるまで、私は本当に時間がかかりました。

 

 それからは、どんな小さなことでもできた自分を褒めようと思いました。元マラソン選手の有森裕子さんの言葉で「初めて自分で自分を褒めたいと思います」って言葉がありました。他人に認められなくても、自分で褒めてあげれば心が楽になるという思いから発せられた言葉だそうです。オリンピックに出てメダルを取る!みたいな高いハードルでなくて良いと思います。むしろ、私はできません。ただ日常の小さいこと、朝時間通り起きれた、ごはん食べれた、外に出れた、などなど。生きているだけで、嬉しいことは簡単に見つけられると思います。

 ハードルを低目にして、自分を褒めることをポイントのように毎日集めていく。ハードル低ければ何かしらあるよね、って。今日はどんな自分セラピーが落ちているか。少しずつでも自分が自分を好きになれれば、自分のメンタルケアにも通じると思ってます。