道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

「言葉の棚卸し」 第53回目

今まで良い影響を受けた言葉を棚卸ししてみる 53

 

「人の振り見て我が振り直せ」

                                故事ことわざ

 

 年を重ねるにつれて解釈が変わる言葉があるように感じます。その一つ。解釈が変わることで自分に対しての内省の仕方が変わったと捉えています。

 

 

 人の振り見て我が振り直せ。他人の行いを参考にして、善いところは取り入れ悪いところは見直す。言葉を知っていたのが以前。その頃の解釈はというと。

 

 他人を見て好ましいって感じたら真似してみよう。モデリングするきっかけ。好ましくない人を見たら自分もそうなっていないか気をつけよう。自分への注意喚起。他人を見て思考する。

 

 そのこと自体が悪いわけではないのだけれど。

 

 心理学を学んでからの解釈。

 

 他人は自分を映し出す鏡と思えば、相手に思った感情は自分の中にもあるかもしれない。自分を内省していった時に、同じようなことがあるかもしれない。そう考えると、善し悪しあるもその人と自分は似たような人間なのだと受容することができる。憧れや嫌悪の感情でなく、人として承認する受容。

 

 受容する視点でいると副産物がついてくる。他人と比較しない心。他人と自分を比較をしても自分には何も意味がない。他人と比較して生まれる安堵感や嫉妬などの感情は、今を生きる自分にとっては足かせのようなもの。比較するなら昨日の自分。

 

 

 捉え方を変えると、心穏やかな自分で過ごすことができるような気がしています。

 

 

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