道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

「言葉の棚卸し」 第50回目

今まで良い影響を受けた言葉を棚卸ししてみる 50

 

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」

                              孫子に記された言葉

 

 兵法書の孫子の一節。敵情を知り客観的に自分や味方の情勢を把握することで、戦において大切なこと。

 

 古代中国、春秋戦国時代の言葉です。今の日本においては戦というシチュエーションはありませんが、戦という概念から離れれば日常的に活用できると思います。

 

 人間は集団の中で発展してきた生き物。それゆえに、問題は人と人の間で起きやすいと言われています。様々な環境や状況における、人間関係の悩み。色々な心理学の視点からの解決策があるのも現実。

 

 自分と相手は違う人間なのに、自分の考えを相手が理解してくれるという前提で考えて行動をするから、相違が生まれてストレスになる。相手のことを知る努力をどれだけできているのかしら、なんて。

 

 普段生活をしていると、相違が生まれることは日常茶飯事。買い物なんて行為でも、相違が生まれることもあったり。

 

 相手のことだけでなく、自分のことも客観視すると感情に流されることも少なくなると私は思います。

 

 小さな例ですが。例えば、買い物の時に釣銭を間違えられたという場面。相手は悪気があって間違えたわけではない。この人は間違えただけなんだ、と捉える。自分がもし他のことでストレスを感じていたとしたら。不機嫌な自分がいる、と捉える。今は不機嫌な自分だと解釈して、冷静に釣銭間違いを訂正の発言をする。結果として無駄なエネルギーを使わないで済む。

 

 小規模で極端かもしれませんが、相手の状況と感情的な自分を観察することで物事はうまく進むかもしれません。「知る」ということは感情の視点ではなく、論理的な視点で考えることかなと私は考えます。

 

 根本にあるのは相手のことを知ろうと思う心、思いやりや感情なのかもしれないという矛盾点はありますが。学びはまだまだ終わりそうにありません。

 

 

 お読み頂き、ありがとうございます。