道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

「言葉の棚卸し」 第49回目

今まで良い影響を受けた言葉を棚卸ししてみる 49

 

「徳を積む」

                          元同僚先輩Hさんからの言葉

 

 仏教の言葉で「功徳」という言葉があります。徳を積むこととは、善行を重ねることと言われています。

 

 会社時代の「徳を積んでいるから調子がいい」という先輩がいました。新入社員が困ってたらアドバイスして「よっしゃ、徳積んだ!」ってよく言ってたなあ、と脳裏に光景が浮かびます。どんなことでも率先して。汚れがあったら掃除したり、女性社員が重い荷物運んでたら手伝ったり、その度に「よっしゃ、徳積んだ!」って。誇張しすぎかもですが。

 

 私が業績が悪かった時、その先輩が来てアドバイスをくれました。「あそこにゴミが落ちているから拾って捨てとき」。忙しいタイミングだったので、とりあえずパッと行ってゴミを捨てました。しばらくしてから、他の同僚から「さっきはゴミを拾ってくれてありがとうございます」と言われて嬉しくなり、その後も気がついたらゴミを拾うようになりました。

 

 小さなことの積み重ね。見返りを求めない善行は、求めなくても自分に戻ってくる。

 

 人は求めようと思うもの、まず与える。自分が与えたいから与える。戻ってくるものは形がなくても、心によい思いが戻ってくる。「徳を積む」

 

 今も職場で「よっしゃ、徳積んだ!」の声が響いているって想像していたら、愛すべき先輩とご縁があったことに感謝の気持ちになれた今日でした。

 

 

 お読み頂き、ありがとうございます。