道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

結婚式とお葬式

ダブルブッキングしたらどちらに行く?

 

 以前の職場でお世話になった先輩から言われた一言です。なんとなく思い出して、記事に書きたいと思います。

 

 結婚式とお葬式、同じ日の同じ時刻に予定が入ったら、どっちに行く?

 

 普段は寡黙な先輩で、かつ上司で私が新人の時のインストラクターを務められた方でした。背中から学べって言葉を、素で行く人。そんな人が、突然に言ってきたこと。

 

 回答を先に言ってしまうと「お葬式」。

 

 営業職であった私たちにとっての例え話です。新規契約とクレーム、同タイミングに来たらどちらを選ぶかという考え方の教えでした。これからのお客様も大切だけれども、今までお世話になっているお客様を大切にする方が、人の生き方として正しいということを伝えてました。会社にとっては数字の上がる新規契約だけれども、一人の営業担当としてはクレーム対応を大事にするようにと。新規契約は代理人を立てられても、クレームは代理人を立てられない。

 

 

 営業職の例え話になりましたが、実際に結婚式とお葬式が同タイミングだったら。やっぱり、お葬式に行くのかな、と。これからの素敵な二人の門出は祝福したい、けれども。今までお世話になった人との、心の別れの場には行かなかったら自分が後悔するのではないかな、と。大事な人であれば、あるほど。もしかしたら、亡くなった人は結婚式に行けと言ってるかもしれません、が。後悔しないのは、お葬式に行く方でしょう。結婚式は代理人に祝ってもらいましょう、と。

 

 

 自分の心が正しいと思える決定をすること、自分と向き合う上で大切なことかと思います。

 

 

 お読み頂き、ありがとうございます。