道助の自分セラピー

自分の心の取説。自分セラピーの発信。日本メンタルヘルス協会講座での学びと所感の記録。

昭和には自己肯定感のヒントがあったのかもしれない

今と昭和を見比べてみる

 

 昭和の時代を振り返ると、今の時代に忘れかけている大切なものがあったように感じます。昭和のくらし博物館に訪問して感じたこと。

 

 不便で物は豊かではなかった時代。インフラや食べ物がない時代。その時代を過ごされた方の感情は、爆弾が落ちてこないことが何よりの幸せとありました。水も火も自分たちの力で用意するもの。周囲の人間も不足しているものがあるから、互いに助け合う文化があったそうです。今でも近所の方は、当時のもったいない精神から使わなくなった食器や着物はバザー用に寄付されるそうです。

 

 当時「自己肯定感」という言葉は広く使われていたわけではありません。自分が幸せに生きるエネルギーそのもの、と言われる自己肯定感。最近だとよく耳にするようになりました。あの当時の人々は、自然と高めることのできる生活を送っていたように感じます。家族やご近所さんとの何気ない会話や些細なおしゃべりが、心の支えとなっていたように思います。

 

 それを感じるキーワードは「間」だと感じます。

 

 不便さの中にも、一つ一つを丁寧にこなしていく「間」。

 

 自分はここにいて、自分らしく何か作業を実行して、相手から信頼されて、自分で行動を決めて誰かの役に立つ。 

 

 当時の暮らしの中に自然とあんたことなのかな、そう思います。

 

 自己肯定感は、人生を支える基礎のようなものです。自己肯定感がなければ、どんなに成功を収めても心は不安定になりがちです。昭和の時代には、その「基礎」が日常の中で自然と築かれていたように思います。

 

 

 お読みいただきありがとうございました。