溺れる者は藁をもつかむ
台風一過。ご被災された方のお気持ちお察し致します。
この一年、私の心の中に時折現れていた台風もどうやら過ぎ去ったようで、最近は落ち着いた凪の状態が続いています。会社に提出する為に、今回の病気に対する振り返りと今後の予防策についてレポートをまとめてました。
振り返ってみると様々な症状があり、メンタルの健康管理も今後大事にして行こうと思いました。記憶もぼんやりしているのですが、胃痛や頭痛や腹痛等の心身症から、幻覚、幻聴、突発的に涙がでたり、アルコール依存、家族への共依存から離婚、睡眠障害、摂食障害、自律神経障害、パニック障害、と。
こうやって文字に起こすと、症状は思ったより多かったな、そう思います。一番のどん底だった時は、パニック障害と自律神経障害が同時に来た時でした。詳細は伏せますが、きっかけは裏切られたと感じた出来事です。
自宅に着いたとたん、足に力が入らず歩けなくなり、起きた出来事からどうすればよいのかわからずに答えを焦ったり、強烈な寒気がしてこのまま体温が維持できなるのではと不安になり、体全体が震え出したことを記憶しています。残りの力を使い、信頼できる人へ電話し、巡りに巡って心理カウンセラーの先生に翌日カウンセリングしてもらう約束となりました。その夜は、布団に包まっても寒気が続き、外から聞こえる救急車の音すら不安に感じていました。
翌日、這いつくばりながらパソコンの前に行き、一連を整理しカウンセリングに臨みました。この時は心身共に、文字通り自立できなかったので、言葉も一方的に放出していったと思います。先生はすべてを受け止め、聴いてくれました。うなずき共感してくれながら、過去を認めてくれながら、言葉をまとめて整理してくれながら、そして気づきのヒントになるような言葉をところどころ混ぜてくれながら。私が気づきを得た後は、参考になる話もしてくれて、どんどん頭がクリアになっていきました。アドバイスをもらった、太陽を浴びて散歩することを実行しよう、このことが当時は印象深く残りました。
一時間程のカウンセリングが終わった後、私は散歩をしました。ここで驚く体験をしました。強烈な悪寒も、体全身の震えも、つい一時間前にあったすべての体の不調がなくなったのです。カウンセリングで体の不調がなくなる、この初めての経験は、私に大きな影響を与えました。
聴くことは愛であり、人を救ってくれることもある。
あの日から、半年。私が心理学を学び続けている理由は、自分が受けた愛を他の誰かに与えられる人間になりたいと思ったからです。あの時の一時間があり、現在の自分がある。自分に会うため、一年間の様々な出来事が有ったと思うと、有難い気持ちになれる。そんな自分に、今は感謝しています。
お読み頂き、ありがとうございます。